秋の風が吹いていたら(小谷への旅)

2008.9.27〜28

 

その年の秋、私は小谷に向かって旅に出た。
2008年の秋であった。

朝4時に疾風の如く家を居出て、愛知県で一番美しい村津具村を5時半に通過。

ひっそりとたたずむ津具の集落を見るといつも癒されます。

国道153号で長野県にはいるとネバーランドがあります。
あたりは霧。
根羽村にあるのでネバーランド。
これほど洒落た命名はあまりないような気がします。

飯田から高速使用で早くも大町駅まで来てしまいました。
何年か前、ここの駅前の宿に独り泊まって場末の飲み屋でこれでもかとばかりに山菜の天ぷらを食べたことが思い出されます。
大町が好きです。

大町から分け入ること24分。
素敵な河原で暫時休息。

↓ 葛温泉高瀬館のお風呂で長距離運転につかれた身体を休めました
湯量豊富でなかなかどうして佳いお風呂ではありませんか

葛からの戻りしな、やっぱり未練で先刻の河原に降り立ちました。
しばし野湯遊び。
う〜ん、満足です。

ダムの高台から望む大町の谷間。
ススキの穂がどこか哀愁を帯びて見えます。
季節は秋

木崎湖。
主の居ない遊覧アヒル舟が所在なげに湖畔につながれておりました。

青空は陋屋から見上げるのが一番美しいのだとか…
木崎湖は若者が去った秋に見るのが一番美しいのかも知れません

稲尾駅です。
1984年の初夏、黒部からの帰途、この駅に降り立ち、ふらふらと湖畔へと歩いた野を思い出します。

麦秋の歌。

↓幻の中綱湖
湖畔に立ってしばし放心して大北地方の空気を吸い込みます。
寂しくてワクワクしてきます。

鉄のために…

白馬の山にはこの日初雪が降ったようでした。
小谷へと向かう道すがら独りふらふらすることが楽しくて仕方ありません

その後、道の駅で10名が集結。

あちこち観光して回ります。

何をしているのでしょうか

山上の小谷温泉への道すがら美しい村を見ました。

急坂の遥か上方に小谷の温泉宿が姿を現しました。
写真では実際の急峻さがうまく表現できません。
印象としては仰角45℃くらいにこの場所から小谷温泉の山がそそり立っているように感じましたが…

そうしてたどりついた山田旅館。
落ち着きと威厳を感じさせる古き美しき宿でした。

極上おすすめです。
年代物のスコッチウイスキーです。
レアオールドです

内務省ご推奨の宿だそうです。
東條首相も近衛首相も推奨せられたのでしょうか

この写真は併設された土蔵の資料館に有ったものですが、それこそ歴史的文献や骨董品のたぐいがこれでもかとばかりに展示せられていました。
素晴らしいです

白馬連峰でしょうか
きっと名のある方の画なのでしょう

胸を撃つ名画です

↓ 独逸(どいつ)での万国霊泉博覧会にもかつて出展(出泉)したのだとか…

もういいですか

山田旅館の夜、
美味しい食事をいただき温泉を堪能し仲間との温泉談義はしんしんと冷える夜中にまで及んだのだとか…

翌朝遊んだ某温泉

宿をい出て後、小谷の露天風呂も久方ぶりに訪問できたし思い残すことはありません。

それでも未練で、本当はそうそうに帰路につくつもりがみんなともう少し遊んでいたくて、小谷から白馬へ。

名店中の名店、白馬飯店で昼食

白馬大雪渓から流れいづる川
わずか一ヶ月前に温友とこの川を遡ったことも懐かしい思い出に成りつつあります

そうしてこの度の最後にみんなと訪れた白馬八方温泉おびなたの湯。
楽しい旅でした。
満足の秋の旅でした。

みなさんありがとう。幹事のnさん、ありがとう。

 

愛と苦悩の旅路新編へ戻る      太宰楼トップへ


 

 

 

 

 

 

 

inserted by FC2 system