新田先輩の本懐、「本沢温泉アタック決死行」を見届けた私たちは安寧の心境で甲州をぶらぶらと南下しました。
今宵の宿は下部温泉源泉館。
数多い武田信玄入道の隠し湯の中でもずば抜けたナンバーワンがここ下部の温泉です。
下部温泉は清流沿いの坂道に沿って多くの宿が建ち並んで温泉街の風情も佳。
そんな下部の温泉宿の中でも湯質において屈指の宿がここ源泉館です。
大市館という宿とはほぼ同一の岩窟と同一の湯を有し、岩窟の岩間から湧き出す28度の冷泉は優しく肌を覆い、ひとたびその湯に浸かれば傷ついた武田の武将も傷跡きれいに治りその後の武勲にも優れるのだとか…