地鉈温泉
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■施設名
地鉈温泉
■値段
■住所 無料
■電話
■時間
■定休
■その他
■訪問日 2011/7/28
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泉質等不明
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地鉈温泉。
さながら大地を鉈で割ったような地形の先っぽ。海との接点の潮だまり湯だまりの位置に地鉈温泉はあります。
ここもまた松ヶ下雅湯と同様、式根島の名所となっていますが、そのアクセスの難易度からか人出はやや少なくて、また、全的に自然の地形のままの温泉で有るため潮の満ち引きや天候次第では入浴がかなわないときも多いそうです。
私たちが訪問したこの日、地鉈の湯はなかなかの凶悪な熱さでした。
若者たちは熱いこの湯に歯が立たないようでみな一様に岩場に立ちすくんで畏れの眼で湯を眺めています。
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「太宰さん、どうします?かなり熱そうですよ」
一番海水が入って来やすい適温の地点は愛を語るカップルに占拠せられています。
残された地点は激熱の湯が沸く、まさに湯沸岬。
「いや、これはたいしたこと無いです。47度くらいです」
私はギャラリーの眼を意識してことさらに平静を装ってそおっと湯に浸かります。
た、たしかに熱い…
でも、この熱さは存在の耐えられない熱さとは違います。
チンチンとろとろの強力良質の湯ですが、ひとたび浸かればその浴感は恍惚へと変わり、まさに我が想い式根の大海原へと昇華するが如し…
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ああ、また何を言っているのか分からなくなってきました。
ことほどさように地鉈の湯は佳かった。
私には温泉の科学は解りません。湯の味は強烈な塩味、あたり一面を赤茶けて染める地鉈の湯。
V字形に切り立った岩肌
直ぐそこにまでうち寄せるエメラルドの太平洋。
果たしてここが浄土なのか地獄なのかはよく判りません。
でも、こうして仲間たちとはるかジェット船にゆられ来て、遠い谷間を歩いて降り立ち、湯に浸かり、湯の香を嗅ぎ、空を見上げる。
なんと充実したひとときでしょう。
「太宰さん、もういきますよ、ビールでも買って宿に行きましょうや」
「うむ…」
もうここにも来ることはないんだろうな〜
名残惜しくて振り返ると、そこにはただ風が吹いているだけ
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