小口温泉


小口温泉  小口館下の湯

■施設名   小口館下の湯
■値段    350円
■住所    栃木県那須郡那珂川町小口386
■電話    0287-92-3184
■時間    
■定休    
■その他   
■訪問日   2018/4/13 

源 馬頭小口の湯(元湯)
アルカリ性単純温泉
(アルカリ性低張性低温泉)
26.1℃
PH9.8
61.9リットル/毎分  掘削自噴
成分総計302mg/kg

宇都宮から北上を続けた湯めぐりの旅は、西那須野の宿から一転して方角を変えて東へと進路をとります。
その道すがら立寄ったのが那珂川町の温泉でした。那珂川町は馬頭温泉郷といわれ、いくつもの温泉宿や施設があります。
私がまず立ち寄ったのは河畔の温泉が立ち並ぶ地区から少し山に入ったところにある、小さな温泉宿でした。
およそ湯さんの観光客が訪れるような雰囲気は無く、なじみの釣り客や湯治静養目的で来る人が主たる客層ではないかと思われます。
朝まだきの時間でしたが私が入浴を乞うと、若い娘さんは
「あら、いらっしゃいませ、どうぞお立ち寄りください」
子供をあやしながら今から出でて私を招き入れてくれました。
「うむ、大儀である」
のっそりと玄関に上がると、母親でしょうか、奥から出でてくると
「さあ、お風呂はこちらです見事な連係プレイでわたしを浴場へと導いてくださった」

 

浴場はこじんまりとしたものが一つ。
虚飾のないすがすがしい雰囲気の浴室です。
岩組みの湯口からは加熱された源泉が湯船に注がれています。
「熱いようでしたらこのホースでうめてください。これは源泉ですから」
女将さんは過不足のない説明を端的に話すと、
「どうぞごゆっくり」
私は独りきりでこの静謐の浴場でじっと湯と雰囲気を楽しみました。
山間の静かな集落の民家然とした温泉宿で独り湯に入り迷走するこんな時間が好きです。
温泉は清澄な単純泉。
さらっとした端麗なお湯は朝一番の湯あみに適。
しばし気持ちのいい朝湯を楽しみ、湯から出でてはこの静かな宿と、静かな集落を眺めて過ごしました。せわしなく次々に温泉を巡り歩く旅の中で、いっとき安らかな時間を過ごせました。

 

 

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