集落から山中を分け入ること10分ほど
すっかり深山の空気と雰囲気の中、
「何だか寒いな〜、あんまり冷たい湯に入るのイヤだな〜」
およそ温泉愛好家として失格の言葉をぶつぶつ言いながら現地に到着
その鉱泉は河原の一画に仕切られた枡からにじみ出ているようです
実測14℃
透明青みがかった深い色
硫黄臭つるつる感あり、落ち葉、ゴカイのような奇異な虫も若干散見
しかし、ここまで来たら寒くてもやはりやらないわけにはいきません
「参ったな〜、寒いし虫もいるよ、ヒルみたいだな」
嘆きの言葉とともに粛々と脱衣完了
「うわあ、冷たい冷たい」
冷たいのは苦手なのですが、しかし私のその顔は歓喜の顔
2杯3杯と冷泉をかぶり、心頭滅却すれば云々と呪文のように唱え、しかし匂い立つ硫黄の芳香に嬉しいやら寒いやらもうわけがわかりません
いったい何のためにこんなことをしているのでしょうか
答えは友よ風に吹かれている