大分空港に降りたのが15時30分。
1月の15時は早くも夕刻の様相です。
大分空港は国東半島の3時の位置、目指す海門温泉は10時の方角、私はレンタカー鈴木スイフト号を駆って疾風のごとく国東半島を横切って山間部の道を走り抜けたのです。
到着した海門温泉は静かな海岸付近の集落の中にひっそりとたたずんでいました。訪う人もいないのか駐車場には一台の車もありません。
急ぎ私は玄関に駆け込んで湯銭を支払うと浴場へと直行。
見よ、果たしてそこには美しく茶濁した濃厚な食塩泉がとろとろと放流せられていたのです
「おお」
思わずため息が出ます。
想像していた通りの、質素でありながら気品のある浴場、
先客が一人。
気持ちよさそうに湯に浸かって瞑想をしています