高瀬温泉


高瀬温泉 古川館  

■施設名   古川館
■値段    400円 
■住所    新潟県関川村
■電話    
■時間    
■定休    
■その他
■訪問日   2012/6/23 

源 高瀬温泉
ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
(低張性 弱アルカリ性 高温泉)
69.1℃
362リットル毎分
PH7.9
成分総計2733r/s
「殆ど無色透明で、塩味、微硫化水素臭を呈する」

新潟県の関川村を再訪しました。
ここは荒川の美しい流れと幾つかの鄙びた温泉地を有する美しい村です。
遠い遠い昔、この地を訪ねながら、近隣の雲母と湯沢の二つの温泉を訪ねて、ここ高瀬温泉をスルーして帰ってしまったことが、今まで私にとって痛恨路でありました。
そうして今回、ようやく再訪かない、入浴まで叶ったのです。
満願です。
閑話休題。
高瀬温泉は、南側を荒川が流れ、北側は青い稲田が拡がる美しい温泉地でした。
訪ねた古川館もまた、こういった美しい土地の宿らしく、おおらかで鷹揚で、細かいことに拘泥しない素晴らしい女将さんが居られました。

 

この日この時間、古川館は扉は開くものの、およそ人の気配がしませんでした。
再三の私たちの呼びかけの声に、しばらくして奥から出てきた美人女将は、
「あら、ごめんなさいねえ、これから出かけるものだから」
「はあ…」

てっきり、入浴は不可とのことだと思い、瞬時意気消沈した私たちに女将は、
「お風呂はそこの奥よ、熱いから水でうめて入って下さいね。私は出かけるから、お風呂から出たら玄関のカーテン締めて帰って下さいね」
見よ、この新潟の地にフレキシブルで慈愛あふれる宿があるのだ。
そんな宿の温泉が佳品でないはずがありません。

湯はチンチンとろとろ、透明放流式。
70℃近い源泉はびしっとして爽快無比。
微弱な硫黄臭も感知せられるに及んでは、この宿とこの湯に魂の五つ星を贈呈。
佳い湯と佳い宿でした。

入浴を終えて、戸締まりをして、宿からい出ると道の向こう側は青い稲田が泣けとばかりに風にそよいでいました。

 


 

 

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