新潟市の宿への投宿前、最後の一湯はこちらの老人福祉センターの湯でした。
近住の老人は100円で入ることができるため、駐車場は満車。
ホールも浴場も大混雑。
温泉浴所は内湯浴場が一つ。
弓型の浴槽に無色透明の湯が満ち満ちています。
換気が悪く浴室内は湯気もうもう。
さらにそのうえ洗い場は全的に埋まり、浴槽内には老爺が十数名。
およそ落ち着いた入浴はできませんでしたがまあ、こんなところのこんな施設に入れたんだからよしとします。
入浴後、ホールと浴場とを結ぶ廊下部に設置せられたベンチで少し休むと(ホールの椅子もも満員で座って休むところ皆無)、近在のお年寄りが男女睦まじく会話していました。
「あんた久しぶりだな」
「あいかわらずきれいだ」
「なにをはんかくさいこと」
「おめえの顔見たからもう三年は長生きできる」
温泉には不満でしたが、佳い会話を聞かせてもらって、わが心は黄金色に染められたような気分