佐渡を目指して走る私は弥彦岩室近辺で道草を食っていくことにしました。
「なあに今夜の宿は新潟なのだ、軽く温泉巡りしていけばちょうどよい」
この日は11月3日。秋晴れの青空が美しい日でした。
高速道を途中下車してまず初めに訪ねたのが長崎温泉てまりの湯でした。
ここは道の駅に隣接し、小高い丘の上に建っていて、見渡す限りの弥彦あたりの稲田が美しい。刈り入れも終わって風景は少しく寂しげにも見えますが明るい陽光と連休でにぎわう人々で、このあたり一帯が活気を呈しているように感じられたのです。
閑話休題。
温泉は浴場全体に焦げたような臭気が満ちていて、思わずおおっと期待したのですが、浴槽の湯からは特段の臭気を感じることができません、ただ、湯口から注がれる湯を鼻を近づけてクンクンするとそこからは焦げ臭の芳香がかそかに感じられました。
明るくきれいな浴室でしばし休息の湯あみをするには良い施設だと思います。