鬼無里と書いて「きなさ」と読みます。
なんという民話的名称でしょう。
かつて図書館で借りて読んだ昭和文学名作選というのに、牧野信一先生の鬼涙村(きなだむら)というのがありましたが、それはここの里に着想を得たのでしょうか?
ちなみに昭和文学名作選は芥川や川端などの大家は独りで一冊ずつ刊行せられているのですが牧野信一先生は森山啓先生や黒島伝二先生や井上修一郎先生などと数名で一冊の分量をあてがわれているのでした。
まあどうでもいいのですが、そういうアンソロジーも珠玉作が集まっていて、浜松ー沼津の長い鈍行車中も退屈せずに過ごせたこともあったものです。
今は昔