当初ここは峠の途中にあった看板の超くたびれ加減からさぞや玄人向きの湯治宿を想像していたのですが、さにあらず、存外綺麗な建物に少々拍子抜け。
浴場もまたきれいな近代風であるも、近在の人達はここの湯がありがたい湯であると平日昼日中からそれなりの人出があります。
壁面には温泉のありがたい由来が掲示せられており、しばし私もその看板を読んで心洗われる思いになりました。
肝腎のお湯は美しく澄んだ透明35℃の源泉を加熱しつつ放流式にて使用。
浴室の外には飲泉所もあり、源泉の硫黄味は美味。
こんなしずかな山峡の宿でのんびりと逗留したらストレス過多な現代人も蘇生すること請け合いです。
佳い施設でした。