秋保温泉


秋保(あきう)温泉  共同浴場  

■施設名   共同浴場
■値段    300円
■住所    宮城県仙台市太白区秋保町湯元字薬師
■電話    022-398-2774
■時間    0700-2130
■定休    
■その他   
■訪問日   2010/11/11

泉質等失念

そうして秋保にやってきました。
超巨大温泉ホテル群が空まで伸びています。
遠い遠い昔、私がまだ若く希望と青雲の志に燃えていた頃、交通公社の時刻表広告に載る秋保温泉のホテルに死ぬるまでに一度は泊まってみたいな〜などと無邪気に思っていたのも今は昔。

そんな秋保に今は「おはぎ」の名店があるという。
何でもそのおはぎ(ぼた餅かもしれない)は評判で人々は遙か数十里の道程を駈けて買いに来るのだとか…。
おはぎを製造販売するスーパーにはカリスマ女将がいて傾きかけた小さなスーパーを超優良黒字経営に導いた野だそうです。
しかしそのスーパーは未だ外観は質素で小さくて、何の飾ったところもない田舎のスーパー然としています。思うにカリスマ女将は日々、詩を紡ぐような気持ちでおはぎを作り続けているのでしょう。

 

せっかくだからおはぎを買いにスーパーに入ると無残にも棚はからっぽ。僅かに6個入りパックのみが一つ二つ残っています。
ウーン、私はしばし腕組みして考えました。
今宵今夜は仙台の国分町で牛タンと牡蠣と生ビールと清酒をやるのです。おはぎを大量に食べるのはあまり好ましくないと思われます。
でもせっかくだから食べてみたいです。

「久さん、どうですか? おはぎ3つづつ喰いますか?」
「おはぎですかぁ? 感心しませんねえ。3つも食えるわけないじゃないですか」
同行のQ氏に誘いを掛けるも冷笑気味の返事です。
思い直しました。男はやはり甘いものなどに誘惑されてはいけないのです。
「よし、いさぎよく諦めよう」
決然私が宣言すると、おはぎを買いに来たとおぼしき主婦が、
「もうすぐ2時の便が届きますよ」
「えっ? 」
時計を見るとまだ2時までには十数分あります。
いいんだ、男は小豆より酒だよ。
私は自身に言い聞かせ、半分は未練たらたらでスーパーを後にしたのでした

そうして秋保共同浴場の湯に遊びます。秋保の一画にこんな小さな浴場があった。
湯は熱く、透明で清澄。
近隣のお父さんたちが三々五々やってきます。
びしっと熱めできりっとキレのよい湯。
気持ちいいです。
おはぎを買えなかったこともいっとき失念して湯を愉しむことが出来ました。
秋保の巨大ホテルに泊まれなくてもこんな佳い湯を体験できたら充分だな〜

 

 

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