いずれにせよビニールハウスの露天風呂はどことなく堆肥のような匂いもして郷愁と共に悲哀も感じさせる情感たっぷりのお風呂でした。
ビニールハウスの天井部分は有るような無いような心細いような存在ですが、それでもこの雰囲気は出色です。
でもここの湯も正当に評価しなくてはいけません。
柔らかで穏やかなナトリウム泉は、いつまででも入っていられそうです。
例によって「青空は陋屋から見上げるのが一番美しい」という公式を独り反芻してニヤニヤと湯に遊んで時を過ごしたのでした。
ふと気づくと洗い場にいる亀人形が優しく私を見つめていて下さった。
都会生活に疲れてここを訪ねる旅人は癒されること請け合いです