雪松温泉


 雪松温泉  

■施設名   雪松温泉
■値段    200円くらい
■住所    
■電話    
■時間    
■定休    
■その他
■訪問日   2015/02/07 

2015年鹿児島温泉めぐりもラストへビイです。
道行くためにもう1湯、もう1湯入ったら空港へと急ぐのだ…。

雪松温泉は現街道と旧街道とをつなぐ田んぼの中の路沿いに建っています。
この道は行ったり来たりしていたはずなのですが、どうしてここの浴場に前回は入らなかったのでしょう。少しく不思議に感じつつ、いや、たぶん、美味しいものは全部平らげず少しくらいとっておいたほうがよいという意識が働いたのかも知れんな、独りそう思えば、この日の訪問もまたさらに光り輝いて感じられるのです。

 

それはさておき、雪松温泉の湯はやはり薄い褐色透明のモールの湯。
無人の浴場には44度の湯が惜しげも無く注がれ続けています。
しんとして明るい浴場は世俗を超越した哲学的な空間にも見えます。
空は青空、空気は冷たいけれど、南国さつまではどこか春近しを感じさせてくれる。
こんな静かな浴場に春の午前中から湯あみして我が身と魂を洗い流して瞑想すれば、世俗にまみれた我が心身も少しは清澄な方向に向かうのではないかと思われます。

 

しばし湯に浸かり、この場所と雰囲気楽しむべし。
浴場はきちんと清掃せられ、情念の浴場とは一線を画した気持ちの良い施設となっています。
きっと母屋で湯番をしている老夫婦はこの温泉浴場を毎日毎日詩を紡ぐような気持ちで維持しているのだと思われます。

雪松の湯は淡麗清楚。
さっぱりとした飽きのこない佳品の湯と長閑な里の雰囲気に疲れた都会人は癒されること間違いなし。
湯から出でて名残惜しくて振り返ると、そこには薩摩の青い空。
いつの日にか再び…

 

 

 

 

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