津曲温泉


 津曲温泉  

■施設名   津曲温泉
■値段    150円
■住所    
■電話    
■時間    
■定休    
■その他
■訪問日   2009/10/24 

ナトリウム-炭酸水素塩温泉
低張性、弱アルカリ性、高温泉
48.2℃
PH7.5
59リットル/分
成分総計   r/s
無色透明 微収れん味 無臭

旅に疲れ最後にたどりついたのが津曲温泉です。
はじめここは朝一番にきて、当然の如く開場まだき。
開湯が昼からと識り、それならもう一度こようじゃないか、飛行機の前に最後に入って行こうじゃないか、そう思わせる外観と立地だったのでした。

その拘泥によりこの日の日程は迷走を繰り返したのですが、それでもどうにかこうにか朝に続いてまたやってきました。
黄金いろの稲田の海にぽつりと浮かぶ津曲の孤高の浴舎が美しいです。
地域の人たちに大切に管理されている津曲温泉、粗にして野だが魂を感じます。
無人の浴舎に入り胸がドキドキしました。


脱衣から浴場へと二段ほど下る合理的造り、
そうして質実剛健にコンクリートの浴場はなんだか心安らぎます。
湯口は2本あります。
ひとつは750メートル掘削で熱めの湯。もうひとつは1500米掘削との由。


熱め湯口の塩化ビニールのパイプがセットせられ、それはは湯温や季節により向きを変えれば流入量と温度調整ができるというなかなかのものです。
なにはともあれこの静かなたたずまいと落ち着いた立地こそ出色です。
旅の最後にこんないい温泉に遊べて満足です。
旅に膿んでいた気持ちがいつの間にか霧消し心は晴れやかな青空へと昇華。


帰りの飛行機まではまだ時間がある。
歯を磨いた。
まだいい。
髪を洗った。
まだ大丈夫だ。
じっと湯に浸かり目を閉じた。

ノルマみたいに湯めぐりをこなしていささか嫌になってきていたのが、こんな黄金の場所で黄金の時間が過ごせてうれしくなりました。

浴舎の外に置かれたベンチにしばし寝ころんで稲田を見ながら旅の最後を惜しんだのでした。

 

 

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