友の花温泉 宝島友の花温泉保養センター
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■施設名 宝島友の花温泉保養センター
■値段 300円くらい
■住所 鹿児島県十島村宝島東村14
■電話
■時間 1730-20
■定休 日月水金
■その他
■訪問日 2019/5/25
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源泉名 宝島1号
ナトリウム-塩化物強塩泉
(高張性中性低温泉)
26.2℃
PH7.2
成分総計35465r/s 「無色透明 強塩味 微金属味 金属臭」
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トカラ列島宝島へとやってきました。
フェリーの入港する日しか湯をためない秘湯友の花温泉に入るのが目的でした。
温泉に入れるのが夕刻からとあって必然的に今宵の宿も島内の民宿になります。
ユニークな民宿のおかみさんは港から軽トラックの荷台に私たちを乗せて集落を一回りしてくれました。
「私は今から集会所で検診があるんだわ」
「ほう」
「明日は朝4時の船でママさんバレーの試合に内地まで行かなきゃいかんのだわ」
「なるほど」
「朝食は朝3時に食べるか、作り置きのおにぎりね、私はいなくなるけど勝手に帰ってくれればいいから」
「御意」
なかなかどうして豪放磊落な女将です
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そんな具合で宿に入った私たちはゴロゴロとして過ごすことしばし。
「島の売店がそろそろ開くから行ってみましょう」
「うむ」
ぶらぶらと集落を歩いて回り、売店を冷やかしたり、家々をのぞき込んだりして、少しフライニング気味でしたが構わず友の花温泉保養センターへといってみると、
「おおっ」
浴場を覗いて思わず声が出ます。
そこには濃厚に茶色く濁ったお湯がすでに満ち満ちています。
「なんでもここの湯の成分は35gあるらしいですよ」
「有馬温泉クラスですか!」
急ぎ衣類脱ぎ捨てて湯に突撃レニングラード。
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「ああ湯がしみる」
濃厚成分の湯はじゅわじゅわっと肌にしみいってくる感覚があります。
湯の香をクンクン嗅いだり、ごくごくと味見してみたり、浴槽でぷかぷかと浮遊感を楽しんだり良質の温泉にゆっくりと遊びました。
施設は高台にあって、窓の向こうは南国の草木が生い茂り、その向こうには真っ青な海が見えます。
いいです。
夕刻のひとときずいぶんと贅沢な安息の時間を過ごせました。
辺境集落の小さな慰安施設ながら、いや、こんな地のこんな施設だからこそ、独特の心安らぐ安心感を私たちは感じるのかもしれません
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「そろそろ相撲が佳境じゃないかな」
Nさんは栃ノ心関の取り組みが気になるようです。
「そろそろ上がって宿に行くよ」
「御意」
私はもう少しのんきに時間を過ごしたくて、この友の花温泉センターの敷地でしゃがんで草花を覗いたり売店でオリオンビールを買ったりして夕刻の宝島を逍遥。
いい旅に独りオリオンビールで乾杯
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民宿みのり荘の夕食。
なかなかスペクタクルな宿でしたが
カツオがうまい
「山村留学」中の娘さんに会いに来た
お父さんとの邂逅も忘れ難い
私たちが入港したとき、お父さんと娘さんと二人
釣り糸を垂らしてつかの間の再会を楽しんでいた
光景が詩的でした。 |
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さらば宝島
もう来ることもないんだろうなあ…
船から振り返るとただ青い海
下段は友の花温泉センターの館内風景です |
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