街を出でて、ひと気なき山道を数分。
川岸の高台を巻くようにつけられた道路の脇に、人知れず垂れ流される黄金の湯脈が一筋。
狂喜乱舞して近寄ればその湯は36度、とろとろ硫黄臭。
これは佳品です。
こんな絶妙の湯を見出して、遊ばぬ人が居るでしょうか。
粛々と衣類を脱ぎ棄て、それでも有事に備えて最速の撤収をできるように委細準備して
さあ、この湯を浴びるのははるばる一千里を駆けてきた私なのです。
温和で優しい硫黄の湯
尻をプラケースにつけて、すくっては肩にかけひとしきり野湯を楽しみます
これはやめられないわけです
案内を請うたHさんに多謝。