白木川内温泉　　

■施設名　　 旭屋旅館
■値段　　　　150円
■住所　　　　出水市上大川内5000
■電話　　　　
■時間　　　　
■定休　　　　
■その他
■訪問日　　　2014/02/07　

単純硫黄温泉
(低張性、アルカリ性、高温泉)
42℃
PH9.2
成分総計358mg/kg
「無色透明・硫化水素味・微硫化水素臭」

ふつふつと湧きあがる情念の湯。
まさにここ白木川内の湯は情念の湯。
通常私が「情念の湯」という言葉を使用するときは色が濃かったり、成分が濃厚だったりすることが多いのですが、白木川内の湯は色は透明、成分も濃いわけではありません。
上質優良とよとみの、ぬるめで硫黄臭のほんわか漂う、おだやかで心身ともに癒される大変お上品お湯であると思います。

それがなぜ、情念なのでしょう。
こたえは友よ、この白木川内の宿が建つ谷間に漂う妖気とでもいうのでしょうか、一種独特異様、異形の温泉場としての空気感を情念と私が感じたのだと思います。

ああ、また下らない、人が読めば十人中十人が理解不能な言葉を並べてしまった。…ことほどさように白木川内の温泉は独特な雰囲気でもって存在しているのです。

いずれにせよ、お湯の上質感と、岩間から湧き出す湯、その岩をコンクリで囲んだ浴槽と、温泉の価値として最上級の場所であると思われます。
ただ、訪問時、直近の客がむきになって洗体と洗髪をしたのでしょうか、化学香料の匂いが浴場に充満し、本来の自然の湯の香や岩の香や、風の匂いが感じられなかったことがいささか残念に思いました。
温めの湯なれど、身体をつけると熱波が全身を覆う感覚は特筆もの。
温泉ファンなら一度は行きたい。