川内高城温泉 双葉旅館
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■施設名 双葉旅館
■値段 200円
■住所
■電話
■時間
■定休
■その他
■訪問日 2014/02/07
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泉質等失念
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温泉街入り口近く、共同浴場の真ん前にあるのが双葉屋旅館です。 もうすでに旅館は廃業しているようです。 でも永遠の湯はここにも流れ続けています。 湯銭は母屋で払い、入浴は道路向かい側の棟へ向かいます。 母屋では老婆が炬燵で休んでいます。
もはや旅館としては不能状態とも見受けられますが、そこは旅人の勝手な感傷でなにやらうすら寒い気候ともあいまって一種の興趣を覚えたのも事実。 浴場棟は全的にすすけて傷みもそこかしこに散見されます。
うす暗い館内はしんとしてひっそり閑として、そうして淋しい。
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ただ、浴室にだけは永遠の湯が今日もとろとろと注がれ続けているのでした。 お湯は川内高城の良質の温泉。
高温の湯ゆえ温度調整は、湯口から岩組み滝状の傾斜をを落下させて程よい温度に調整する環境負荷の少ない方式を採用。 湯口側の熱湯浴槽と下流側は適温浴槽の2槽構造
訪れる人もまれな静かな静かな浴場はホンワカした硫黄臭とぼしょぼしょという湯のそそぐ音がいつまでも響いています。
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独り静かな浴室に遊び、とろとろ極上の湯をしばし満喫します。
なんだか外の世界と全く隔絶されたような空間はまさに哲学の空間。
ふと、「栴檀は双葉より芳し」という言葉を思い出します。
なに、野にある双葉の情念と魂は、けして栴檀の高貴の血にも劣らないのだ。
なぜだか、私は握るこぶしにぐぐっと力を込めて、 「ああ、もっとここにいられたら」
いましばらくここに居たい誘惑を断ち切ってわが惑いの魂は次の湯へと向かいゆくのでした。
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