「ねえ、どうして鹿児島に行くの」
「苦しいからさ」
10月下旬の佳き日、思いを新たにする覚悟で九州鹿児島にやってきました。
見上げる空に一点の曇りも無し。
私の心境とまさに合致。
空港からは超安レンタカーで一路南下。
口ずさむ歌はもちろん南下軍の歌。
そうしてたどりついたとある漁港の一画にその湯は当たり前のように在りました。
ああ、今まで何度このポリバスをインター上で見たでしょう。
奇跡を見るような思いでした。
とよとみに注がれる湯を触れると覚悟していたよりもずっと暖かいです。
外気はさすが南国、半袖でも寒くない気候です。
こんな良い条件が揃ってこのポリバスに遊ばぬ人が居るでしょうか。
はるばる鹿児島まで来てリー即ツモ。心は満願。
これから始まる鹿児島湯めぐりはいよいよこのポリバスで幕を切ってのでした。
あ、肝腎のお湯は無色透明無味
繁茂する藻がなぜだか中学校時代のプールの匂いと似ていました。
ああ、青春は燃える陽炎か。