阿久根温泉


 阿久根温泉  きみよし温泉  

■施設名   きみよし温泉
■値段    400円
■住所    
■電話    
■時間    
■定休    
■その他
■訪問日   2014/02/07 

泉質等失念

阿久根の街は思ったよりも家々が多く立ち並び、街道にはかつての栄華がしのばれる商店商会の面影がそこかしこに残っていました。
こんなさびしき阿久根の街に強力無比、良質極上、風情情緒満点の浴場があります。
きみよし温泉。
なんという素敵な名を冠する浴場でしょう。
「きみよし」の意は私たちがその胸中にてそれぞれ思いを巡らすことで思い至ること、それが、この浴場から、浴客へのメッセージなのではないでしょうか?
何とも深遠な命名に瞑想にふけることしばし。
ああ、いけねえ、また入浴レポートと何の関連もないことを書いてしまった。
私の毎度のこんな記事を読む人は、ただ呆れて、憐憫の情を抱いているのではないでしょうか。

それはさておき。
ここの湯は高張性の食塩泉。
メモが見当たらないのですが、たしか成分含有量は30グラム超だったような記憶があります。
メモを読み返せばいいのに、私の悪い癖でおよそ印象論しか書かないので、多くの学究的温泉ファンはたいてい私の記事は鼻で笑いながら読み飛ばしているのだと思われます。

閑話休題。
それでもとにかく、このきみよし温泉の湯は微黄色、ドシンとくる浴感、重量感ある湯質、徹頭徹尾これでもかとばかりに人々を暖める湯力、これは魂の五つ星確定の湯であると確信した次第です。

訪ねたこの日は冷たい冬の雨。
薄暗い館内には小さな子を抱えた若いお母さんがお店番です。
顔いっぱいの笑顔でもって、若いお母さんはわたしを出迎え、そうして送り出してくださった。
「あら、もう出るんですの?」
「うむ、これからまだ行かなきゃいけないところがあってね」
「お仕事ですか?たいへんですねえ」
「うむ、良い湯であった」
「またゆっくりといらしてくださいね」
ぐずるお子さんをあやしながら、お母さんは屈託なく笑っていた。
こんな温泉が好きだ、と思いました。

 

 

 

鹿児島県の温泉に戻る   太宰楼トップ

 

 

 

 

 

 

inserted by FC2 system