繋(つなぎ)温泉 丸家旅館
|
|
|
■施設名 丸家旅館
■値段 500円
■住所 岩手県
■電話
■時間
■定休
■その他
■訪問日 2014/09/19
|
泉質等メモ失念
|
|
丸家旅館は繋温泉にある小さな温泉宿です。懐中貧困の私はこの宿の入浴料金が他に比べて安そうな故を以て立ち寄り入浴を請いました。
宿の女将は快く私の訪問を受け家れてくださった。
入浴料金は500円。
階段を下って地階にある浴場へ向かいます。
浴場は宿の規模に比例したこじんまりとした男女別内湯浴場がひとつ。
ほんわかと漂う硫黄臭に思わず顔がほころびます。
|
浴槽を覗いてみると白い湯の華が大量に底部に沈殿しています。
湯の投入量はさほど多くありませんが浴槽下部に渡したパイプから小細工なしの放流式です。
昼下がりの無人の浴場にとろとろと音もなく湯が溢れ出で、そうしてその湯の香りは香しい硫黄臭気。
なかなかどうして良い温泉浴場ではありませんか。
|
|
|
窓を開けるとどこかの宿の駐車場が目の前に開けていてあまり景観的には優れた浴場ではありませんが、その素直な湯使いと正統派のたたずまいには好感します。しばし浴場を独占し舞う湯の華とともに繋の良泉に遊びました。
窓の向こうは無粋な駐車場でも、開け放った窓からは中秋の東北の爽やかな空気が吹き込んできます。
温泉はまさに適温41度くらいでしょうか。
このままこの宿に逗留してゴロゴロしたい誘惑に駆られます。
しかしまだ時は午前中。
これからビッグネームの温泉群に向かわなくてはいけません。
|
「ありがとう、いいお湯であった」
女将に述べて宿を出でようとすると、
「あ、ちょっと、お客さん、ちょっと待って」
慌てて女将が奥へと走ってゆき、すぐに取って返してきたその手にはヤクルトが握られていました。
「これ飲んで行って」
「大儀である」
「水分補給も大切よ」
「うむ」
良い宿だと思いました。
外に出でて丸家旅館の外観に敬礼して次の湯へと魂の疾走。
|
|