これは佳品の温泉です。
極上品といっても差し支えないと思われます。
露天風呂は内湯を薄くしたような感じがしましたが(たぶん別源泉)、目の前の川の流れや東北の森林がきれいで心安らぎます。
「ああ、いいですねえ、ここは」
こんな良い温泉なら一時間だって入っていられそうです。
「600円の入浴料もこれなら安いもんです」
私がひとり首肯し満足仕切って湯に浸かっていると、
「そろそろ宿に向かおうよ、お相撲が始まる」
同行の好角家Nさんは大相撲が気になるようでした。
故郷を離れて一千里、はるか旅の空で見る大相撲も又佳きかな。
「じゃあ、そろそろいきましょうか」
瀬美温泉よさようなら、また来る日まで。