弘法不動の湯
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■施設名
弘法不動の湯
■値段 500円
■住所
■電話
■時間
■定休
■その他
■訪問日 2010/11/12
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源 弘法不動の湯
アルカリ性単純温泉
低張性アルカリ性温泉
38.2℃
266L/分
PH8.7
成分総計549.8r/s
「微褐色薄明無味微硫黄臭である」
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かつてマルナカ温泉不動の湯という温泉ファンの間で高支持率を維持していた施設がありました。
その施設が閉店したという噂を聞いて幾星霜。
今回の旅でたまさかその近隣を通りかかった私たちは真新しい「不動の湯」と書かれた大きな看板を見つけ急停車しました。
「あの看板の字体はホンモノの匂いがしませんか」
「名湯マルナカ温泉がこの辺りだったはずなんですが…、復活したのかなあ」
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かつてマルナカ温泉があった敷地は整地せられ、今は新しく公民館風の建物が建っておりました。
しかし建物周りには営業を示すたぐいのものはなく、果たしてこれが現不動の湯なのだろうか、
入浴の可否はどうなのだろうか、恍惚と不安とを抱いて私たちは施設へと足を踏み入れました。
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施設にはおばさんが一人ぽつねんとワイドショーを見ながらお留守番をしておりました
入浴を所望する私たちにおばさんは笑顔でもって迎えてくれました。
入浴料金は500円。
建物内部は小奇麗なフロアーが広がっており、休憩をする場所や土産物を販売する場所もあります。
突き当りが浴室入口になっています。
一歩、脱衣場に入ってやられました。
ざざざーっという音が浴室から聞こえています。
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浴室ドアを開けるときの僕の心躍りが判るでしょうか。
浴場はやはりここも虚飾を一切排した質実剛健の作りです。
横長の浴室に横長の浴槽がひとつ横たわっています。
湯口からはどどどーっと豪快に湯が注がれていました。
湯は39度完全放流式、微褐色、湯量とよとみ。
これはすばらしいです。これ以上何が必要というのでしょう。
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適温の湯はたっぷりとたたえられ、たっぷりと注がれて、だばだばとあふれてゆきます。
体全体が不思議な宇宙の揺りかごに入っている気分です。
優しくやはらかでほんわかとした母なる大地の仔。
これは間違いなく極上お勧め湯。
ああ、我ひとととめゆきて、涙涙で帰りきぬ
いつの日にか遠き不動の湯にかえらばや
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