九頭竜街道?から支流をさかのぼること十数キロ。
けっこう怖くて長い山道を走ってたどり着いた鳩ヶ湯温泉は豪雪などでたびたび営業を休んだりしていたようですが2018年現在は、ウッディ瀟洒な建物で元気に営業をしていました。
玄関周りや客室などは綺麗になって快適に滞在できそうな雰囲気です。
でも浴室は従前と変わらず、虚飾のない、佳品の湯をただとろとろと提供しているのでした。
この明るく美しい浴室を見て心打たれない人がいるでしょうか。
なんとなく敬虔な気持ちになってきます。
そおっと湯に近づいて、湯面を覗くと、白っぽい小さな膜状の結晶が多量に浮遊しています。
「ほほう、これはいいぞ」
うれしくなって独りごちて、湯に浸かるとザーッとあふれる湯と結晶。