新得温泉


新得温泉   新得温泉ホテル 

■施設名   新得温泉ホテル
■値段    300円
■住所    
■電話    
■時間    
■定休    
■その他   
■訪問日   2011/9/9 

単純鉄冷鉱泉
低張性中性冷鉱泉
16.2℃
PH6.6
成分総計316r/s
「淡黄色濁、金気味無臭」

そうして十勝のラストに新得温泉にやってきました。道行くためにもう1湯。
もう1湯はいったら峠の向こうへ行くのだ。
新得温泉は新得市街から少しはずれた一画にありました。
建物の前は公園。
広々としていて狩勝国境の山が見渡せて気持ちがいいです。

温泉はこの辺では珍しい鉄泉とのことですが思いの外、透明ライトなものでした。
加水、加温、循環、消毒仕様。
旅の一夜の疲れを癒したり、仕事帰りの一風呂としてなんの過不足がありましょう。
浴室は美しいタイル模様と観葉植物が幾つか置かれています。
もうこれで十勝から離れるんだな〜
浴槽縁に腰掛けて一抹の寂しさを感じました。

湯をい出て旅館前から山々を見上げました。
薄暮迫る茜色の空に山々のスカイラインが美しいです。
思わず一枚写真を撮ると、
「どうです、きれいでしょう」
宿の女将さんが誇らしげに話しかけてきました。
「うむ。綺麗な山だね。もう少ししたら雪が降るのだね」
「そうそう。寒いけれどとてもきれいだわ」
「あの山のくぼみのあたり、あれが狩勝峠だね、僕は今からあそこを越えるんだ…」
私の厳粛の言葉に女将は、
「お客さん、違う違う。あれは日勝峠。狩勝峠はもっとずっとあっち」
「はあ……」
ロマン溢れる旅人を演じたつもりがてんでダメでした。
やはり私の旅は、大汗かいて、右往左往して、いつも失敗ばかりで、まあそんなものなのです。
それでもこうしたひとときもまた何だか楽しくて、独りニヤリとして車に乗り込むのでした。

                                         つづく

 

 

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