ニセコ湯本温泉


ニセコ湯本温泉 雪秩父   

■施設名   雪秩父
■値段    500円
■住所    磯谷郡蘭越町湯里
■電話    0136-58-2328
■時間    
■定休    
■その他   
■訪問日   2008/6/7 

泉質等不明
内湯2、露天5(男性用)
灰色濁色硫化水素臭

雪秩父
果たしてこれほど美しい名前を冠した宿が他にあるでしょうか。
金具屋、よろずや、タバコや西村やetc…
いずれの宿も素晴らしい宿ですが名称の気品と風格で雪秩父にまさるとは言い難いところ。

 

気品と優雅さを誇る雪秩父の名に恥じず湯は絶品。
いったい幾つの湯舟があるのでしょうか。

しかしてその建物施設は70年代風。
飾らないその姿勢を応援したいところです。

 

 

ニセコ大湯沼のほとり。
見晴るかす熊ザサの山々を真正面に露天風呂群はありました。
素晴らしい解放感です。
素晴らしい浴感です。
素晴らしすぎる独り占めです。

 

こんな贅沢な湯浴みは記憶に少ないような気がします。
灰色濁の焦げ臭い硫化水素臭。
どんぶりこと身体を湯に投げ出しておもいきりニセコの空気を深呼吸しました。
ああ、今回の旅はこれに入りたくて来たのだ。

 

 

しかし俗物の私はニセコ体感の感動もつかの間、
記録としての写真撮影に気を取られ、早くしないと人が来る、ああ、ちくしょう、この写真は失敗した!!、ダメだ、もう一枚、ああ、またピンぼけだ、これは公開不可画像だ!
などと肝腎の湯を楽しむことの半分くらいは記録作業に労力を費やしたのです。

 

なんだか純粋な楽しみの半分を奪われてしまったような気がします。

でも夜半、写真撮影を全くせずに霧雨の中たったひとりこの露天風呂に浸かり
霧煙る北海道の空気を堪能したことなども忘れがたい思い出となりました

 

 

やっぱり一人きりで冷涼の空気の中で楽しむ温泉ほどステキなものはありません。
ましてそれが硫化水素香る濁り湯でなおかつ最果て旅情感じられる所であったなら…
ああ、幸せな体験でまんぞくでした

 

 

 

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