斜里の駅からほど近いところにグリーン温泉はありました。
小さなビジネス宿も兼ねているようです。
温泉は地元の人の公衆浴場として人気があるようで、訪ねたこの日も浴場には多くの浴客がいて少しびっくり。
いや、びっくりしたのは人の多さだけではありません。
湯口からこれでもかとばかりにドバドバ注がれる大量の湯にも、びっくりです。
これは豪快です。
スペクタクルの光景といってもいいかもしれません。
熱い熱いモールの湯がざんざん注がれて、さらさらじゃぶじゃぶ溢れてゆく。
地元のお父さんたちは、当たり前の光景の中にいるように、洗髪や洗体に余念がありません。
浴槽の温度は44℃はあると思われますが、斜里のお父さんたちは普通の顔をして浸かっています。
いなせですねえ、粋ですねえ。
粋の対極にいる私なぞは、少し浸かっては
「ああ、熱い熱い、これはたまらん」
そういって浴槽のふちに腰かけて、あふれる湯をただ眺めて、それでも十分に満足しているのです。
佳い浴場と佳い温泉に、こうしてまた出会えた、闊達な地元の人たちの温泉愛好の姿も見ることができた。
満足して、次なる湯へ