高山温泉 いぶきの湯
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■施設名
いぶきの湯
■値段 300円
■住所
■電話
■時間
■定休
■その他
■訪問日 2002/3/23
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泉質等不詳
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ここは佳品でした。
最初、玄関前の飲泉所で先ずは一杯、湯を味見していきなりやられました。
とろとろ濃密な塩味、そして口に含むと例のデーモンのおいでおいでの臭気、いわゆるアブラ臭に驚きました。
「ほほう、これはいいですな」
私はニヤニヤして受付のお姉さんに入力料金を払い、浴室に駆け込みました。
ああ、この瞬間の毎度僕のドキドキが解るでしょうか
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浴場には飾り気のない長方形の浴槽がひとつ。
室内にはうっすらとしたアブラ臭が充満、加熱半循環だったような気がしますがもうそんなことは失念したし、それによってこの浴場の評価が特段落ちるわけでもありません。
どしんとしてビリビリくる良質重量級の湯、粗にして野だが上質な浴室、もう私は満足しきって弛緩しまくりで湯にぐったりと浮遊しておりました。
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さあ、それでももういかなくちゃ。
いったいどこに行くのでしょう?
本当は昔訪ねた地ワインを買いに行きたいのですがどこで買ったかもはや判らないゆえ断念。
いいんだ、安いワインが買えなくたって、ここでこうして佳い浴場に遊べたんだから
ワインは買えずとも、そぼ降る小雨の高山村の高台でまだまだ冬枯れの野面を眺めて、私は自身を心の王者だと思いました。
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