新鹿沢温泉


新鹿沢温泉  つちや旅館  

■施設名   つちや旅館
■値段    500円
■住所    嬬恋村1
■電話    
■時間    
■定休    
■その他   
■訪問日   2015/8/2 

源 雲井の湯
マグネシューム・ナトリウム−炭酸水素塩泉
45.5℃
PH6.6
成分総計1291mg/kg

信州上田の鳥居峠を越えて群馬県に入りました。
本日も空は青空、下界は灼熱35度。
上信国境の四阿山の大斜面を下ってゆくとそこは高原野菜で有名な嬬恋村。
この日私は嬬恋村のキャベツ畑から浅間山方面に南進、以前から空振り続きの新鹿沢温泉にいぇってきました。
ここは文字通り鹿沢温泉を引いて新鹿沢を名乗っているようですが、斜面の途中にいくつかの温泉宿が点在し、中には豪壮な木造大伽藍建造旅館もあります。
この日もやはり、めざす木造大伽藍旅館は立ち入り入浴は不可。

 

「まあいいか」
際おとり治して訪問したのがここつちや旅館でした。
なんといっても街道沿いに日帰り500円という看板があるのが安心安全頼もしい。
つちや旅館はやや古びた感あるも、このように朝早くからきちんと入浴客にも対応し、宿のご主人はきちんとした紳士、われわれのようなふらっと立ち寄り入浴を所望する客にとって心強い施設です。

 

温泉浴室は内湯浴場がひとつ。
栄光の鹿沢源泉をひっぱて来ているとのことで、鹿沢本館では灰色濁のゆもここではほぼ透明無臭、微小な濁り。
茶色い湯の華が浴槽内に多量に沈殿及び乱舞。
力強い浴感と、どこか情念を感じさせる湯の妖気を感じます。
浴場洗い場はそこかしこ茶色く変色し、さらには濃厚な湯の成分ゆえか月面紋様を形成しつつあります。
悪くないと思います。

 

そうしてその湯は当然のごとく放流式。
窓際の排水溝にドバドバと惜しげも無く流れ去ってゆくのです。
しばし、盛夏の高原の湯を堪能し、居合わせた地元のおじさんと歓談します。
「山に登ってきたんだよ」
「ほほういいですねえ、四阿山ですろうか」
「最近はさっぱり足腰が弱っちまっていけねえ」
「なるほど」
「あんた静岡だって? 良い山がいっぱいあるんだろう」
「御意」
お父さんはまだまだ私を捕まえて何かをしゃべりたい風でした。
こんな登山おじさんも優しく引き寄せる新鹿沢のつちや旅館を、「入って応援」

 

 

 

群馬県の温泉に戻る   太宰楼トップ

 

 

 

 

 

 

inserted by FC2 system