奥平温泉


奥平温泉  遊神館

■施設名   遊神館
■値段    雑誌クーポンで入りました。通常は570円(3h)
■住所    群馬県利根郡みなかみ町入須川378
■電話    0278-64-2626
■時間    1000-2100
■定休    
■その他   
■訪問日   2017/10/13 

アルカリ性単純温泉
27℃
加温、循環ろ過 塩素使用

そぼ降る秋の雨の日、群馬県の奥利根にまでやってきました。
最初に訪問したのは奥平温泉遊神館でした。
開店前には着いてしばし駐車場で雨を見て休息しながら待つのも豊かな気分で悪くありません。雨に煙る山肌や木々を見てさびしいようなわくわくするようなひと時を過ごすのも旅の一興。
10時少し前になると近在の人たちがぽつぽつと集まり始めます。注視しているとどうも皆施設内に入っていくようです。
遅れてなるものかと私も雨の中駆け足でエントランスへと歩を進めます。息せき切ってフロントに行けば近在のおばちゃんたちがお野菜や果物をのんきに品定めしては代金を支払っています。フロントのお姉さんも急ぐわけでもあわてるわけでおなく一人ずつお客さんに対応して、なり続ける電話にも動揺するそぶりも見せません。
「あなた、ひとりじゃあフロント忙しいでしょうに」
「あはは」
「ほかのスタッフはいないの?」
「この時間はみんな忙しいんよ、お迎えにも出てるし」
「そりゃ気の毒だ、あはは」
鷹揚な流儀でしばし待たされてのちようやくにして浴場へと駆け込みました。

 

きれいに整頓された明るく新しい浴室は大きな窓もあってすがすがしい気分になれます。
いくつかの浴槽にはそれぞれ湯が満ち満ちています。
特段のものは感じられない湯ですがそれでも開店一番のりで大きな浴室を独占するのは気持ちのいいものです。
ひとしきり屋内浴槽を入っては出で手を繰り返し、薬湯みたいなバスクリン色した浴槽などにもどぶんとつかって、続いては少々と降る雨の露店風呂へと突撃しました。

露店風呂は庭園風の真ん中に作られて、豪快な上州の気風からかあずまや風の屋根などは一切ありません。
私はそんな露天風呂の真ん中にゆっくりと入って
「どうせ髪の毛を今から洗うつもりなのだから濡れるのもまた良し」
強がりみたいに独り言を言ってしばしの間、露天風呂から雨に煙る山々を眺めました。
「うむ、それでもやはり頭が少々冷たいなあ」
立ち上がると、ほうほうの体で内湯へと逃げ込んで、再び温まると、
「いざ、次の温泉へ」


サウナ横に源泉かけ流しと謳ってある浴槽だが…

 

 

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