伊香保温泉


伊香保温泉  石段の湯

■施設名   石段の湯
■値段    400円
■住所    
■電話    
■時間    -2100
■定休    
■その他   
■訪問日   2019/8/31

源泉 伊香保温泉(混合泉)
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉
(中性低張性温泉)
41.6℃
PH6.3
成分総計1390mg/kg

宿の夕食で飲み放題をいいことに鯨飲し、酔い覚ましにふらふらと独り石段の湯にやってきました。
石段の湯はいわずと知れた伊香保の代名詞ともなっている数百段の石段ぞいにあります。観光で来た人が必ず通るところにありながら、その湯使いは極めて優良優秀。
浴場は質実剛健だしけして一見の観光客目当ての粗悪施設ではありません。
私が訪ねたのは夜の20時30分。

「あ、お客さん、うちはねえ、9時には閉めるんですよ」
「うむ、承知で来たんだ」
「あら、失礼しました」
番台の女将さんは快活です。
「お客さん、どこに泊まってるの」
「とどろきというところなんだ、今は伊東園グループになっている」
「ああ、でもあそこは設備堅牢で立派なところよ。前のオーナーがねえ、設備には金を惜しまなかったんだって」
女将はさすがに地元の事情には精通しています
「こんな閉店間際に来るなんて大変だわねえ」
なにが大変かよくわかりませんがお話し好きの女将に付き合っていると本当に湯に入る時間が無くなりそうで、
「うむ、それでは湯に浸かってくるから、失敬」

 

そうして浴室に入って
「にやり」
思わず顔がほころびました。
名湯伊香保の名所石段の湯が独りきりの独占。
これはいいです。

さらに注がれる湯は大量とよとみ、茶濁に見える湯がザンザン注がれて、同量の湯が洗い場へとサラサラザーザーとあふれています。
勢いよく湯に浸かれば、湯温はまさに適温41℃。
色合いの割に浴感は淡麗。さらりとした湯は酒に汚れた我が五体を清浄へと誘います。
うーむ、これは気持ちいい。
独りきりをいいことに浴室の窓を開け放って夜風とともに湯に入り、ぷかぷかと身体を浮かせて、しばし恍惚。

それでももういかなくちゃ。
閉店時間ぎりぎりに湯から出でて
「ああ、気持ちよかった。さすがは伊香保だねえ」
レジを閉めていた女将に話しかけると
「そうでしょう」
女将は得意げな顔をしました。
良いところだと思いました。

 

 

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