薬師の湯 温泉


薬師の湯  蛭川福祉センター   

■施設名   蛭川福祉センター
■値段    300円
■住所    中津川市蛭川
■電話    
■時間    11:00くらい〜15時くらい
■定休    
■その他   
■訪問日   2011/5/13 

源 薬師の湯
単純放射能冷鉱泉
低張性中性冷鉱泉
17.8℃
PH6.8
ラドン256×10α-10乗ci/s
成分総計182.9r/s
「淡褐色、微硫黄臭、2時間放置後変化無し」

時は春、東濃地方の山肌は萌えいずる新緑が見事な美しさでございました。
いまは併合せられて中津川市となった美しい蛭川の里に、公的福祉関連合同居留施設が有ります。
ふらふらとサンダル履きで入浴を所望するのも一寸勇気が居るのですがそこは歴戦の私ですから、事務所の受付の福祉士さんでしょうか相談員さんでしょうか、つかまえて
「やあ、こんにちは、こちらで入浴が出きると聞いて訪問しました。いまからの入浴は有りや無しや…」
「や、これはどうも、よくいらっしゃいました。いまね、デイサービスのお年寄りが入浴中なのですが…」

「さようですか。しからばしばし待たせて頂いてよろしいでしょうか?」
「ご一緒でもよろしければいまからでもどうぞ」
「おお!」

思わぬフレキシブルな対応に狂喜して駈けるようにして浴室へと向かいました。
浴場入口には記名簿と湯銭入れの箱がひとつ。
脱衣場ではお年寄り介助のお兄さんが入浴を終えたご老人の衣類を着せていました。

急ぎ浴室に入ると、私は我が目を疑いました。
およそ、この地の温泉に多くを期待していなかったのですが、眼前には豪快とよとみな湯の放流風景が有りました。
素晴らしいです。
いったい何でこんな無人の浴場にこれほどの湯が!?
答えはじきに判明しました。
老人たちの入浴介助を終えた青年が風呂に入ってきて、
「ここはね、午前中にお年寄りの入浴を終えて、いったん豪快にお湯を出しっぱなしにするのです」
「ほほう」

「そうしてお湯をきれいなものに入れ替えて一般の入浴者を迎えるんです」
「なるほど」
…とすると、この時間帯が一番よい状態で湯を愉しめるのかも知れません。
お湯は沸かし湯ではありますが薄く濁って、鮮度がよい湯のために微少なアワアワが奔流となって湯を漂うています。
思いがけず佳い温泉とよい職員さんたちに出会えてうれしくなりました。

 

 

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