稲荷温泉


稲荷温泉  不老荘

■施設名   不老荘
■値段    400円
■住所    岐阜県瑞浪市稲津町萩原水洗
■電話    
■時間    
■定休    
■その他   
■訪問日   2017/06/16

放射能泉
18.8℃
90リットル/毎分
PH7.5
成分総計224r/s
「ほとんど無色透明、微硫化水素臭」

6月のある日、岐阜県瑞浪市にある稲荷温泉不老荘にやってきました。
稲荷温泉不老荘は文字通りお稲荷様の境内真ん前。斜面にひっそりと建つその姿に感銘を受けます。
このド渋い外観にたいていの温泉ファンはやられることと思います。
内部だってまた渋い。
建立は昭和の30年代と霊視するところですが古き良き長閑な湯治場の風情がそこかしこに見られて思わず顔がほころびます。
浴場へと通じる廊下の横の和室広間でごろごろとお昼寝でもできたら(可能ですが)どんなに心落ち着くでしょう。
閑話休題
浴室は比較的最近改装せられたのか近代風の造りになっています
18℃の冷泉は薪で沸かされて浴場にはとろとろと常時加熱源泉が供されています。

透明清澄の美しい湯はさらりとして淡麗で癖がありません。東農地方に多い放射能戦の系譜と思われますが、私にはこの静かな空間が何より心地よい。
たったひとりしばし緑の樹々を眺め、ちょろちょろと流れる湯の音を聞き、試しにぐびぐびと湯を飲んでは洗い場で火照った体を冷ましました。
無為なこんな時間にこそ魂は学問をする。

こんな温泉施設がいつまでも残っていてほしいものですが先行きはどうなんでしょう
およそ営利施設としては今でもすでに成り立ってはいないのではないかと勝手に思い、薪をくべる親父さんは詩を紡ぐような気持ちでこの施設を維持しているのだろうなあとひとしきり思いをはせて、
「是非もなし」
私は独りつぶやいてゆっくりと湯から出でたのでした。

 

 

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