渡合温泉


渡合温泉

■施設名   渡合温泉
■値段    500円
■住所    中津川市
■電話    
■時間    
■定休    
■その他   
■訪問日   2015/4/11 

泉質等メモ失念

時は春、しかし、渡合温泉周辺はまだまだ冬枯れの木々。下呂へと向かう道程での寄り道でしたが、行きがけの駄賃というにはあまりにハードな山道でした。
人煙絶つ山深い道中では猿が我が物顔で渉猟しておりました。
しかし、積年の念願であった渡合温泉をようやく尋ねることができました。

たどりついた渡合温泉は全的に山荘風。
木造板張りの感触が郷愁を誘います。
出迎えの女将さんは快活明朗。
ご主人は二枚目冗舌快男児。
秘湯を守るのに適した素敵なご夫婦とお見受けします。

浴室はご覧んのような板張り、木枠の浴槽が2つ。
左側が入浴用の浴槽。
右側は継ぎ足し用の加熱源泉。
カランをひねれば冷たい源泉が出てきますが季節がら、場所柄、ぜいたくな放流を楽しむことは不能。

湯に特段の浴感はありませんが、それでも、この山奥の山荘で、この浴室で、開け放った窓から山を見上げ冷たい空気を吸えば、はるか天然の旅情に我が五感は打ち震えるのでした。

「こんなところにもう来ることもないんだろうな」
未練で浴室内を行ったり来たり、窓から顔を出して山や渓流を覗きこんでみたり、も一度湯に浸かったり、しばし時を過ごします。

静かな山間の秘湯は、充分に哲学的で、十分に敬虔で、十分にワイルドでした。温泉ファンの小さな冒険心も満たし、かつ、厳かな雰囲気も感じさせてくれる。
忘れられない1湯となりました。

 

 

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