新岩木温泉　　　温泉旅館中野　　

■施設名　　 温泉旅館中野
■値段　　　　300円→150円で入浴
■住所　　　　弘前市百沢高田80
■電話　　　　0172-83-2345
■時間　　　　
■定休　　　　
■その他 　　
■訪問日　　　2010/　9/08　

ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
低張性中性高温泉
49.89℃
PH6.8
成分総計2318�r/�s
「無色透明微塩味渋味無臭」

嶽温泉のあと百沢温泉という施設に寄ったのですが玄関前のエントランスがさながらラッシュアワーの無法駐車不毛地帯と化していて混雑が予想せられたゆえ一旦退却してこちらにやってきました。
こちらは岩木神社の真ん前にあります。
何軒かの宿やお店が建ち並ぶその中心、折しもこの日は岩木神社の祭礼とかで駐車場では露天なども店を開いておりイカ焼きと焼きそばとワンカップが恋しいと思いましたが、心を鬼にして飲食を自身に禁じて入浴を所望。
ことほどさように温泉めぐりというものはストイックなのです。

岩木神社のにぎわいとはうってかわって、中野旅館は静かなものでした。
常連さんらしきお客さんが数名泊まっているようでしたがお風呂は私独り。
ちょっぴり取り残されたような放置感ある浴場です。
しかし、ひょうたん型の浴槽、溶岩？をあつらえて造った湯口などなかなか意匠を凝らした、かつての栄光が忍ばれるような浴室はいい感じに鄙びて、けっこう癒されてしまいます。

湯はやはり当たり前のように放流せられ、入っていく量と同じ分量の湯がとろとろとあふれていきます。
外はすっかり漆黒の闇、窓からは冷気が入ってきます。
冷えた身体にやや緑濁した土類炭酸系の湯がひどく気持ちいいです。ここは充分に評価されて佳い温泉だと思われます。
浴室内をのたうつホースからは１２℃の冷たい沢水が常時流れています。
まさに岩木山の美味しい水。
ホースから水をがぶ飲みして空腹を紛らわし、しばしまた湯に浸かり沈思黙考。
納得して湯からい出てふと自身の身体から鉄サビのような匂いが漂うて来ました。
「こりゃいいや」
なぜだかご機嫌で再び百沢温泉へと向かったのでした。