薄暮の青森の街は皆が公衆浴場に行きかうのでしょうか
訪れる浴場、どこも満員御礼の盛況
どこでも津軽の若衆や旦那様や荒くれたちがてんでに温泉を楽しんでいました。
いい光景でした。
ここ小柳温泉でも真ん中に配された大きな浴槽に皆一様にほっとした表情で湯につかっているのです。
私もその中に一人入り、人々の会話に耳を澄ませます。
透明無臭清澄の湯はどぼどぼといつまでもあふれ続け、温かく豊かな夕刻を演出していました。
しばし湯に遊び、ああ、今日はもう満願だ、これ以上何を望むのだ…
そんなふうに自身に言って湯から出でました。
駐車場ではお魚屋さんの軽トラックがイカやお魚を売っていて
「ははあ、津軽のお父さんたちは湯から出でるとこのお魚で晩酌なのだな」
独り得心しにやりとしました。
町中に温泉の光景が当たり前のように現出する青森って、なんと素敵な街なのでしょうね