姉戸川温泉


姉戸川温泉  

■施設名   姉戸川温泉
■値段    200円→150円で入浴
■住所    東北町大浦中久根下98-3
■電話    0176-56-3529
■時間    0900-2030
■定休    
■その他   
■訪問日   2010/9/10 

泉質等失念

東北本線小川原湖駅の真ん前というか真裏。街道沿いに姉戸川温泉は気負うことなくひっそりとたたずんでいました。
古色蒼然ながらひっそり閑とした外観がこれから体験する一大スペクタクルを予感させてくれます。
玄関から一歩中にはいると薄暗い板張りのエントランスには老婆が二人。どちらが管理人さんか判らないゆえ
「やあ、こんにちは、お風呂を所望いたしたく…」
張り切って温泉クーポンの冊子を差し出しました。

 

女将さんらしき小母様は私の温泉本を受け取るとスタンプを押してくれました。でもそのスタンプは指定された位置にではなく同じ頁下段に掲載せられている別施設の位置に堂々と押印せられました。
しかしそんな些細なことは瞬時に失念するほどにここの温泉は佳かった。
脱衣場からのぞく浴室の解放感、明るさ、湯の流れる音、全て良。
ただ先客が独り脱衣場で紫煙をくゆらしているのはやや不良

 

それでも何でも、ここ姉戸川の湯は素晴らしいものでした。
浴室中央に配された大きな浴槽にこれでもかとばかりに「我が塔」から注がれる豊饒快活の湯。
モール臭というのでしょうか甘いようなホンワカとした香りが心地佳いです。
我が塔から豪快にザーザーと落とされる湯はさらさらと縁を乗り越えて洗い場を洗い流すが如くただあふれていきます。

うーむ、ここはとてつもなく気持ちのいい浴場です。
温度もまた適温で、実測する気にもならないほど私は弛緩しまくっていたのですが38℃くらいなのかなあ。

浴槽もツートンカラーになっていて薄緑色の部分は深い普通の浴槽、人工芝みたいなものを敷いた緑色の部位は浅くなっていて寝湯に最適と思われます。

しっとりと肌に優しくからみつくような湯はまさに天然のリンス。
こんな佳い湯のこんな心休らう浴場なら終日だって素っ裸で遊んでいられそうです。
でも、もういかなくちゃ。

お風呂からい出て女将さんとしばらく話をしました。
「どこから来たの?」
「浜松」
「ああ、いいところだねえ」
今の私には姉戸川の方が良く思えます。
「佳いお風呂でした。満願です」
「何にもないけどお風呂だけはね、また来るといい」
こんな静かな集落に逗留して温泉に入ってはごろごろしてもってきた「大菩薩峠」を読みふけるのもいいなあ。
いつの日にか再訪を期す

   

 

 

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