湯の越温泉


湯の越温泉  湯の越の宿  

■施設名   湯の越の宿
■値段    400円 
■住所    
■電話    018-854-2683
■時間    0700-22:00
■定休    
■その他
■訪問日   2015/05/21

源泉 松橋2号
含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉
35.1℃
PH7.6
溶存物質2674r/s

五城目の市街地から13時の方向に数キロ。
周囲全的に田舎風景、長閑な里山の斜面に湯の越の宿はあります。
直前に訪ねた至近の小倉温泉の湯が無色透明無味無臭の特色の少ない湯であっただけに、ここも特段の期待をせずに訪問をしたのですが、駐車場を降りたとたんに、
「ニヤリ」
森に囲まれた駐車場に漂う濃厚芳醇な硫黄様臭気に思わず顔がほころびました。
はやる気持ちでウッディな施設に駆け込んで、浴場の場所を間違えて右往左往、それでもどうにか浴室にたどり着くと、そこには緑白濁の硫黄泉が四角い浴槽に満々とたたえられ、そうして「流れ湯方式」で、さらさらとあふれているのでした。
これは素晴らしいです。
加温こそしているものの、上質な硫黄臭気が浴場には満ち満ちて、広く明るい浴場には平日昼間ながら秋田のお父さんたちがてんでに入浴を楽しんでいるのでした。
あるものは洗い場に寝転がって、あるものはサウナを楽しみ、あるものは浴槽縁に腰かけて放心したように窓の外の土手を眺めています。
私もしばし湯の越の良泉に浸かり、湯の香をクンクンと嗅いでみたり、肌を湯にすかしてみたり、湯に舞う黒い湯の華を掬ってみたりして、少しも飽きることがありません。
五分、十分、あと少し、もう少し…
それでも、もう行かなくては…
良い湯と良い施設においては時間のたつ事のなんと早いことでしょう。
こんな珠玉の温泉にももう来ることもないんだろうなあ。
良い浴場に出会えた満足感とともに淋しさと、さらにはこれから続くまだ見ぬ秋田北部の温泉ロードへのきたいとが入り混じってなんだか複雑の気分です。
とまれ2015年初夏の秋田歴訪の旅は上々の出だしでもってこうして開始せられたのでした。

※補遺 ただ一点、喫煙場所が浴室へと向かう休憩コーナーの一画に造られていて、そこでは入浴を終えたお父さんたちがむきになって紫煙をくゆらせているのでした。浴室への行き帰りにその横を通るのは苦痛ゆえ、対策が講じられれば尚良いのですが…

 

 

 

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