私にとって忘れがたき旅の一つに、野又先輩との乳頭温泉郷歴訪の旅があります。
もう20年も前のことになります。
私が浜松から、野又先輩は三島から新幹線に乗って、東京神田の最下等のビジホに投宿し最下等の居酒屋で酒盛りをしました。
翌朝は始発のやまびこ号に乗って、田沢湖駅からはバスに乗りました。
バスの車窓から見える、天に向かって登るようなまっすぐな道と、澄み切った青い空と、手が届きそうに近い秋田駒ヶ岳の山稜が今でも印象深く思い出されます。
田沢湖高原というホテルが立ち並ぶ一角にバスが停車したときに、なんだか秘湯の代表的存在の乳頭温泉のすぐ入口にこんな近代的なホテルが立ち並ぶ街区があるのに妙な違和感を感じたことを覚えています。
閑話休題。
そうして2014年の秋、私は3度目の乳頭温泉郷訪問に際し、この他安和湖高原温泉に立寄ったのでした。
ああ、また前置きが長くなってしまった。