強首温泉


強首温泉 強首ホテル

■施設名   強首ホテル
■値段    400円
■住所    秋田県大仙市強首
■電話    
■時間    
■定休    
■その他  
■訪問日   2015/5/23 

泉質等メモ失念

そうして旅の最後にやってきたのが強首温泉です。強首と書いて「こわくび」と読むようです。無学の私には到底読めない難読地名で、何とも情念と土着性を感じさせる名称ですが、その立地は爽快さわやか。四囲全て畑作地帯の何もない地帯、
雄物川河畔の茫漠とした野ずらにぽつりと立つ強首ホテルは外観は白亜の殿堂ながら、内部は情念の殿堂。
雑然とした館内には演歌の衣装やら各種新聞の切り抜きやら、その他雑多諸々の情念ぐっづが所狭しと並んでいます。
情念の展示から察するにオウナーは敬虔な仏教信者と見受けられます。

 

かつてのモボ(モダンボウイ)らしき人がひとり、通路ロビイでスポーツ紙をむさぼるように読んでいました。
このホテルの会長さんではないかと霊視しつつ浴室へと向かいます。
(各種特異な展示はこの人の嗜好かな〜?)
そして、期待をしつつ入室した浴場は熱気むんむんの東北仕様。
暑いのが苦手な私は、
「暑い暑い、これは懲りた懲りた」
と、独りつぶやいて窓を開けるなど換気に努めます。
そうして落ち着いてよく見ると、手前の扇形浴槽は何やら濃い雰囲気のアワアワが湯面に漂うていますが塩素臭顕著。
はて、事前の聞いていた温泉とどうも違うようだが…
怪訝に思いつつ奥へと進むと、
おお、見よ、浴室奥部には黄金色の魂の温泉が満ち満ちているではありませんか

 

先ず目に飛び込んでくるのは特異な馬の首の湯口です。
これは全国300人の湯口マニアが泣いて喜ぶ希少変わり種湯口の1つといえるのではないでしょうか。リアルな馬の首の造形が人によっては怖いと感じるやもしれません。
閑話休題。
いや、馬の首にばかりつい気を取られますがこの温泉は強力無比。
かなり強力な塩化物泉は黄土色に濁って、浴室全体は赤茶色に染めます。
怖々味見すれば塩錆び味顕著。
良質強力な湯に浸かり、満足満願。
「うむ、有意義な塩泉であり、遠征であった」
私は独り首肯し、宿を出でると真っ蒼な秋田の空を見てにやりとしたのでした。

 

 

 

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