花岡温泉


花岡温泉

■施設名   花岡温泉
■値段    250円 
■住所    大館市花岡町字長森65-2-1
■電話    0186-46-1171
■時間    0600-2100
■定休    不定
■その他
■訪問日   2015/05/22 

泉質等不明
無色透明無味無臭
42℃くらい

湯めぐり順路を間違えて大館市街の15時の方角のふるさわ温泉に先に行ってしまいました。
「うむ、どうしたものだろう」
しば大館ドームを眺めながら黙考した私は、再び大館12時の方角に向かって走り始めました。
時間のロスを惜しいし、先も急ぎたい気持ちもあるのですが、やはり花岡温泉には行ってみたかったのです。
ことほどさように花岡温泉が私を惹きつけたのは、@美しい名称、A忌まわしい花岡事件の地、B花岡鉱山の栄華を感じて見たかった、C花岡温泉の評判が良いから、のいずれであったのでしょう?
答えは友よ、風に吹かれている。

 

そんなわけでやってきた花岡温泉は至近の花岡の街のゴーストタウンっぷりが圧巻でしたが、目指す温泉浴場は川べりの野ずらにあって長閑な雰囲気で好感。
湯守りのおばあちゃんは近隣のお客さんと世間話に余念がありません。
そうして浴室へと一歩入ると、そこに在るのは一切の虚飾を廃した公衆浴場の正統派、剛速球一本勝負のけれんみの無い温泉浴場の光景でした。

 

これは素晴らしいです。
先ずもって湯の溢れるさまが見ていてスカッとします。
新鮮鮮烈の湯は適温41度ほどでしょうか。ライオン湯口から注がれる湯はさらさらざぶざぶと、楽々と浴槽の縁を乗り越えて流れてゆきます。
何の構えたところもない浴槽に、透明のすがすがしい湯がただ供給せられる光景はなんだか浮世の憂いを忘れさせ、新たなる力を与えてくれるような気がします。

 

とよとみの湯にしばし身を躍らせれば微細なアワアワがいつの間にか身体全体を包みます。
くせのない単純泉系統の湯ながら鮮度、湯量、湯使い、アワアワ、風情、等々、文句なしの五つ星温泉であると確信いたしました。
湯から出でると、湯番のおばあちゃんは、相変わらず近隣のお友達と、新製品のオレンジジュースを飲んでは、
「このジュースは少し苦いな」
などと語り合っているのでした。
良い所だと思いました。

 

 

 

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