名古屋の名物温泉大名古屋温泉がとうとう閉鎖された。
市街地にあってあれだけの大きな施設だから維持していくのは巨額のお金が必要であったのだろう。
ここには微黄色透明で、高温とよとみの湯が大きな大きな浴槽に満ち満ちていました。
中京湾岸地帯の高温泉の特徴を持った良質の温泉でした。
内湯の巨大な「歩行浴槽」もある意味、圧巻だし、建物に囲まれた坪庭風空間にある丸い露天風呂から見る名古屋の青い空も美しかった。
また、昭和風の飾らないヘルスセンター的な雰囲気も佳品でした。
食堂で昼から生ビールでおでんと焼き魚でもつまんで、また風呂に入ってのんびり休日を過ごしたらどんなに素敵でしょう。
閉鎖前一週間前、私はお別れ入浴に大名古屋温泉を訪ね、その悲しく美しい大浴場と大伽藍を我が目にとどめたのでした。
さようなら大名古屋温泉。
青空は別れの時に見るのが一番美しいのだとか…
この日の名古屋は悲しいほど澄んだ青空。
人生即別離