太宰的美味礼讃

 

たまごや喫茶らんらん (喫茶・モーニング・ランチ)

 

浜松市から国道257を歯をくいしばって走ること2時間半。
愛知県を越えて岐阜県へと入ってじきのところに「らんらん」はあります。
文字通りタマゴ屋さんが営む喫茶店であります。



しかしここは都会の常識で推し測ってはいけません。
とかく俗にまみれた都会人は、この経営はタマゴ屋さんの副業でビジネスチャンスの拡大を狙って「らんらん」を経営しているのだと思いがちです。
さにあらず。
らんらんはログハウス風のつくりはお洒落ではありますが、その魂は東濃地方の野に根付いています。

地元の老爺たちの日課としての喫茶の場の提供。
先ずはそれこそが第一義、レーゾンテートルであります。
朝の開店ともなれば軽トラックで地元のお父さんたちがモーニングを食べにやってきます。
ご存知のように愛知岐阜一帯は喫茶店文化の地。
地元の人たちの憩いの場、情報交換の場、美味しい喫茶と食事の場としての機能を保ちつつ
ここは、私たちのようなトランジットの旅人達にも優しい。

 

店内には地元のとれとれのお野菜が100円で陳列せられています。
本業の生みたて卵が廉価にて陳列販売せられています。
そうして、食事はオムライス美味、焼きそば美味、ランチのボリュウムも満点。
画像からもなかなかどうして、単なる副業のオムライスを越えたお上品な、しかし、旅人達の舌をうならせる実力のほどがうかがえるのではないでしょうか。
そうして、驚くなかれ、この店は、生みたて卵のゆで卵が各机に無造作に置かれ、訪問客には無料で食べ放題の特典が与えられているのです。
おそるべし、らんらん。
春になったことだし、また行きたくなってきました。

 


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