<NEW>2009年度 太宰版温泉ベスト 10

みなさま、こんにちは。
魂の雨はそうして2009年も降り止むことはありませんでした。
俗物の私ですが厭きもせずに緩めペースで湯めぐりを継続、幾多の湯と浴舎と思ひ出に悲しみよこんにちは。
これから紹介する湯はわたくしが2009年に初めて入浴した温泉のベスト10です
全く私的な主観に基づくランキングです。あしからず

温泉頁との重複画像も多数ありますが、まあ大きめ画像と言うことでご容赦を


次点  京町温泉 (宮崎県)
 

風が吹き抜ける京町温泉駅。温泉街入口の駅としてはいたって質素です。
でもそれが黄金の浴場にとって何のマイナスにもならないのは周知の事実



やってきました鶴の湯共同浴場。
これほど美しい浴舎は少ないような気がします。



いやはや、内部もまた素晴らしい。
珠玉の浴場鶴の湯は私が来たって、来なくたって、感涙しようがゲラゲラ笑おうが
イット メイクス ノオ ディファレンス。いつまでもいつまでもリメインズザセイム

  

秋の一日、私は神様とお話をしました。


第10位 太田の湯 (富山県)



農閑期、かつては近在の人々でにぎわったであろう栄光のエントランス。
いまは、ただただひっそりとたたずむのみ。



栄光の脱衣場。
この寂しさに君は耐ふるや



でも霊験あらたかなる湯は今もこんこんと湧きい出ています。
大変貴重の湯にありがたく浸からせていただきました。
はるばる厳冬期に富山まで来た甲斐があったというモノです



ブリしゃぶを食べ損ねたこともちっとも惜しいと想いませんでした


第9位 十津川温泉 (奈良県)


積年の念願であった十津川村にとうとうやってきました。



街道ぞいに建つわらびお公衆浴場。直ぐ裏手はダム湖



一歩中に入ってやられました。
全的に明るい浴場、無人の浴場。



誰もいない昼日中の浴室にただ流され続ける清澄の湯
微細な泡の奔流にわくわくしました。



帰りしな名残惜しくて振り返ると、青空の下にただひっそりとそれはたたずむ。
なんだか懐かしくて寂しくて不意に泣きそうになりました。

 
第8位 湯之元温泉 (鹿児島県)



薩摩の青空にレトロでモダンな建築が映えますね。
シンメトリーでこれほど美しい浴舎も少ないような気がします。
田之湯温泉。素晴らしい湯と素晴らしい浴場にただただうれしかった。



質素だけれど風格漂う浴場だと思います
ジャスト適温、ジャスト トリート ミー、
深めの浴槽とシルクの肌触りに我が魂、天にいたらんと欲す



とろんとろんの湯はあくまでやはらかで、あくまで優しい硫黄の香り
この時、一杯の湯飲まずにいられましょうか

  



しばしたったひとり湯に遊び、朝風呂党本拠地を実力を堪能しました。
ああ、良い湯だった、美しく感動的の湯だった。
こんな感銘を受けた浴場にも生涯再訪することがあるだろうか…
そんなことを考えると私の心は寂しさにカメラを持つ手が震えてしまうのでした

 
第7位 西圓寺温泉 (石川県)



石川県ディープサウス、近年評判の良い西圓寺温泉に行きました。
訪問前やや狙ったようなレタリング文字の看板を見て警戒しました。
しかし私の警戒は杞憂に終わったようです




ここは廃寺を利用した新しい試みの施設なのです、武者先生の新しい村
はこういうところを理想としていたのかも知れません。
まあ、地域興しや社会参加の理念は、私には良く判りませんが
でもここの温泉は正当に評価しなければなりません

 

↑始め、ここの浴場に入り、漂うアブラ臭に困惑しました。
ま、まさかこんなところでアブラの湯が!?
灰色混濁強食塩泉つるつる廃寺院、石川の地。
これは予想外の佳品でした



源泉透明、アワツキ多し


  
いやーこんな発見こそうれしいです。
気持ちがハイになったのか手作り味噌とラッキョウを土産に買ってしまい、
荷物になって少々帰路難渋してしまいました。


第6位 小浜温泉 (長崎県)

 

 


今にも倒壊しそうな古びた美しい浴場でした。
玄関かまちを上がってその内部を見て思わず息を飲みました。



古びた脱衣場の向こうにまさに美しさの極致
光に映えてツートンカラーが泣けとばかりに我が双の瞳に迫ってきます。
浴槽縁に腰掛けてじっと瞑想する青年も画になります



全的に時が止まったかのような浴場。
どぶんと身を沈めしばし黙考。
しかしこのブルーと緑の意匠は革命的デザインです



青年はよくこうして休日の昼下がりを過ごすのだそうです
時代を超越した何かを感じるには、また己が人生を振り返ったりするのに
これほどの適地はないのかも知れません。人は皆ここでは哲学者になるのかもしれません。
まさにVSOPの浴場でした
 
第5位 湯ノ口温泉 (三重県)


ほんとうはこのトロッコ電車みたいなのでここまで来たかったのですが…
朝まだきの湯の口温泉ゆえ車にて到達
例によってフライニング入浴敢行



う〜ん、すばらしい
ただいっさいは流れて逝きます。
誰もいない浴場で大量の湯独占



何の変哲もない湯口ですがその水量水圧は相当のものです
そんじょそこらの打たせなんかより強烈だった



私は特段露天風呂というものに惹かれるものではありません
でも早春の熊野山中の空気のなかでの入浴はそれはそれで気持ちの良いものです



こんな小さなお風呂もありました
この土石流のようなオーバーフローを見ると多くの好事家が垂涎

この温泉は変に「秘湯」としてありがたがるムキが多いやに感じられますが
温泉として正当に評価しうるところであると確信しております

 
第4位 小田原温泉 (神奈川県)




そぼ降る10月の小田原路
ひっそりとたたずむ小田原温泉を訪ねました。



昭和の公民館風板張りの廊下を奥に進んで浴室にはいり、
あまりの静謐の美しさに息を飲みました
静かな雨の昼下がり、静かで優しい清浄の湯があふれています



ここも哲学を感じさせる湯と浴場でした




さあ、私たちはまた小田原に…

いきたくな〜る

いきたくな〜る

いきたくな〜る

いきたくな〜る 

再訪したあかつきには向かい側にある鈴廣蒲鉾本店にもよりたいです

 
番外 写真数点


  

厳冬期、土地の古老に案内してもらいました。
崩壊地のトラバースにはびびりました。
かつて湯治場として栄えたという仮称長沢の湯跡
国やぶれて山河あり

   

青葉茂れる頃、こちらも土地の古老に案内を請いました
租界地を通り抜ける際はびびりました

仮称石が谷鉱泉
国やぶれて山河あり

 
第3位 夏山温泉 (和歌山県)



浴室に向かって廊下を歩むとザーザーという音響が聞こえてくる
浴場にはいるとモダンで明るく美しい浴室にただただ放流される湯



激しい感動が私を襲います。
我が瞳からあふれる涙で、今年もファインダーが曇ってしまいました

この湯に浸かってみるべし
浸かってみるべし
浸かってみるべし



もみじや旅館のこの温泉こそまさに王道
こんな静かな宿に逗留して昭和の文豪みたいに原稿用紙に対峙してみたいです



こちらは小さな女性用浴室
全てがコンパクトだけに温泉浴場としての完成度はこちらが上です

美しい…

第2位 鹿の瀬温泉 (長野県)
 


残雪を抱く霊峰御嶽。
その中腹に湧きいずる名湯を訪ねました。



この光景を見てやられない人がいるでしょうか
泉質は土類食塩泉の系統でしょうか
でももうそんなことはどうでも良いのです
すさまじい阿鼻叫喚の湯量、圧巻の浴感、日々成長する析出の塊



あまり識られていませんがこの湯は超弩級であると確信を持っていえます
当初、私はここを訪問するに当たって、ある程度の期待はもっていたのですが
それでもその期待を3層倍も上回る素晴らしい体験ができました



まんぞくです

 
第1位 津曲温泉 (鹿児島県)

旅の終わりに訪れた津曲温泉
旅の湯めぐりに何だか疲れて、迷走したりもして気力も阻喪、目的も見失いそうな時でした。



田園にすくっと建つその姿にひどく感銘を受けました。
うーん、すばらしい面構えです。
粗にして野だが卑でも俗でもない、ただそうあるようにあります



こんな長閑な風景に疲れた精神と身体がふと溶融していくのが判りました。
旅を続けよう



内部に入ってもはや我が想いは昇華
いったい昨日から疲れてもう湯めぐりもどうでも良いような気持ちになりかけていたのに
果たしてこの浴場を見て浴室に入った瞬間全てが、ああ、ここに来られて佳かった
これを見たくて旅をしているのだ、そんな風に思えてしまいました



窓も入り口も開け放って野面を渡る風を感じます
独りきりで薩摩のこんな小宇宙に遊んで何を不満がありましょう



なにもいうことはありません
やっぱり私はこんな瀟洒な共同湯というやつがすきでたまりません



魂と肉体の奥底からみるみる疲労と倦怠とが恢復していくのがわかりました
津曲温泉を訪ねる前とは大違いの状態にて後ろ髪ひかれる思いで浴場をい出る



この地を離れるのが未練で、浴場からいでてから、建物脇の
ベンチで長いこと放心して座っていました。
時は麦秋、我が魂もこの稲穂の如くに黄金の気持ちでした

こうして私の2009年の湯めぐりは終わりました。
幾多のステキな温泉群、幾多の再訪した畏敬する温泉群、幾多の失策選択ミス温泉群
玉砕の数々、旅先で見た風景、同行してくれた温友たち、

う〜む、やっぱりがまんできません

2010年もこういう想いを味わいたくてまた出かけるんだろうな〜、きっと
                                                            

 

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